イスラエルとウクライナの3人の当局者によると、対ドローンシステム販売の可能性についてイスラエルから輸出許可が下りたという。これらのシステムは、現在進行中の紛争におけるロシアのイラン製ドローン使用に対抗するため、ウクライナを支援する可能性がある。

出典 アクシオス

この報告は、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、イスラエルがウクライナへの武器売却の可能性について防衛輸出ライセンスを承認した初めてのケースであり、重要な意味を持つ。イスラエルはこれまで、ウクライナへの軍事援助に慎重だった。そうすることでロシアとの緊張が高まり、シリアにおけるイスラエルの安全保障上の利益が損なわれる可能性があるからだ。

ロシアが紛争中にイラン製の攻撃ドローンを使用したことを受け、ウクライナ政府はイスラエルからの軍事援助を求める動きを強めている。ウクライナ政府関係者は、イランがドローンの性能に関する情報を利用して技術を向上させることができるため、ウクライナに兵器システムを提供することはイスラエルに利益をもたらすと主張している。

イランは紛争前にロシアに無人偵察機を提供していたことは認めているが、侵攻開始後は否定している。それとは反対の証拠が積み重なっているにもかかわらず、ロシアは戦争中のイラン製無人機の使用を否定し続けている。

イスラエルとウクライナの当局者によると、ヨアヴ・ギャラント国防相とイーライ・コーエン外相は、イスラエルがベンヤミン・ネタニヤフ首相の下で戦争政策を見直す中、2月中旬に輸出許可を承認したという。その後、見直しは完了したものの、イスラエル政府関係者はこの政策に関して新たな決定は下していない。

ミサイル防衛システムが必要

イスラエルとウクライナの当局者によると、承認されたライセンスは、対ドローンシステム開発を専門とするイスラエルのエルビット社とラファエル社の2社に付与された。ウクライナ国防省はこのシステムに関心を持っているが、ウクライナは75-90%の間でドローンを迎撃できているため、それほど重要ではないと見られている、とウクライナ当局者は述べた。「我々が本当に必要としているのは、弾道ミサイルに対する防御システムだ」とウクライナ政府関係者はアクシオスに語った。

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